2016年09月02日

社会保険の実務サポート1(厚生年金保険料)

こんにちは。
今日は「同一月に資格を取得・喪失した場合の厚生年金保険料の扱い」についてお話します。

保険料の徴収

 毎月の給与にかかる厚生年金および健康保険の保険料は月単位で計算・徴収され、被保険者資格を取得した日の属する月から資格を喪失した日(退職の場合は退職日の翌日)の属する月の前月分まで納める必要があります。

 入社(資格を取得)した日が月の途中であっても、その月の分として1か月分の保険料がかかります。また、喪失する場合、たとえば、月の末日に退職した場合は、翌月の1日が資格喪失日になりますので、退職した月文までの保険料がかかります。しかし、月の途中(末日以外で)退職した場合は、資格喪失日はその月のいずれかの日になるので、その月の保険料は納める必要がありません。

同じ月に取得・喪失した場合

 同じ月に入社と退職をして、被保険者資格の取得日が同じ月にある場合は、原則として、その月1か月分の保険料の納付が必要となります。

 ただし、厚生年金の被保険者資格を取得した月にその資格を喪失し、さらにその月に国民年金の被保険者(第2号保険者は除きます)資格を取得した場合には、厚生年金保険料の納付は不要になります。(この取扱いは平成27年10月1日からです)

 退職後に国民年金の第1号被保険者(無職、自営業など)になる場合は、その月は国民年金保険料だけを納めることになり、退職後に第3号被保険者になるケースでは、その月の国民年金保険料もかかりません、

 この場合、該当する被保険者が国民年金に加入したことを年金事務所が確認した後に、在籍していた事業所宛に厚生年金保険料の還付についてお知らせが送付されることになっています。

 なお、第1号被保険者になる場合は本人が手続きをし、第3号被保険者になる場合は配偶者の所属する事業所を通して手続きをしなければなりませんので、この手続きが済むまでは還付の通知はありません。
図解1.gif

 還付されるのは該当する月にかかる厚生年金保険料(被保険者負担分と事業主負担分の合計額)ですので、すでに退職した被保険者から徴収していた場合は、それを本人に返すことが必要となります。

健康保険料の扱い

 この取扱いは厚生年金保険料に関してだけですので、同じ月に資格を取得、喪失した健康保険の被保険者が、さらにその月に国民健康保険に加入する場合は、すでに健康保険料が徴収されている場合であっても、それが還付されることはありません。 




posted by 鶴田事務所 at 11:58| Comment(0) | 業務関連記事